ダマスカス郊外県では、SANA(3月9日付)によると、東グータ地方で活動を続けてきた反体制武装集団の戦闘員多数が、人道回廊が設置されているワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプに到達、同地で待機していた大型バスに乗ってシリア政府支配地域に移送された。
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これに関して、イスラーム軍は声明を出し、シリア赤新月社、赤十字国際委員会、国連世界食糧機関(WFP)の支援チームとともにダマスカス郊外県東グータ地方の反体制派支配地域に入った国連使節団と会談し、イスラーム軍が拘束中のシャーム解放機構のメンバーを同地から移送することで合意したと発表した。
退去が予定されているのは、2017年4月にイスラーム軍が拘束したシャーム解放機構のメンバーだという。
一方、イスラーム軍のハムザ・ビールクダール報道官はテレグラム(3月9日付)を通じて、「東グータ地方から(9日に派遣された)国連とシリア赤新月社の車列とともにイスラーム軍の戦闘員が脱出したという嘘つきのアサドと同盟者どものメディアの報道は根も葉もない」と否定、移送されたのがシャーム解放機構メンバーであることを強調した。
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他方、SANAによると、ジスリーン町とムライハ市を結ぶ街道に8日に新設された人道回廊では、シャーム解放機構などの反体制武装集団が砲撃で、住民の退去が阻止され続けた。
また、マアーミラ部族の族長であるアリー・マアーミリー氏は、ワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプに設置されている人道回廊でAFP(3月9日付)の取材を受け、「カフルバトナー町、サクバー市、ハムーリーヤ市の300世帯以上が東グータ地方からの退去を希望している」ことを明らかにした。
AFP, March 9, 2018、ANHA, March 9, 2018、AP, March 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2018、al-Hayat, March 10, 2018、Reuters, March 9, 2018、SANA, March 9, 2018、UPI, March 9, 2018などをもとに作成。
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