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ディロン有志連合報道官「マンビジュ市の処遇をめぐってトルコと有志連合(米国)の間に相互理解などない」(2018年3月23日)

有志連合の報道官を務める米軍のライアン・ディロン大佐は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)の支配下にあるアレッポ県マンビジュ市の処遇をめぐって、ロジャヴァを支援する米国と退去を求めるトルコの間が理解に達しているとするトルコ側の主張に関して、リア・ノーヴォスチ(2月23日付)に「有志連合はこうした理解を承知していない」と否定した。

ディロン報道官は「現地に駐留している有志連合の立場から言いたい。ワシントンとアンカラの間にいかなる相互理解があるとしても、我々はそのことを知らされていない」と述べた。

また、トルコ軍によるアレッポ県アフリーン郡侵攻について、「(西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の戦闘員1,700人がアフリーン郡に転戦したことで、シリア国内でのダーイシュ(イスラーム国)に対する有志連合の作戦遂行能力が制限された」と批判した。

al-Durar al-Shamiya, March 23, 2018

AFP, March 23, 2018、ANHA, March 23, 2018、AP, March 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 23, 2018、al-Hayat, March 24, 2018、Reuters, March 23, 2018、RIA Novosti, March 23, 2018、SANA, March 23, 2018、UPI, March 23, 2018などをもとに作成。

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