ドゥーマー市の処遇をめぐってロシアとイスラーム軍の交渉続き、イスラーム軍は同市残留に固執(2018年3月29日)

『ハヤート』(3月30日付)は、イスラーム軍の支配下にあるダマスカス郊外県東グータ地方の処遇をめぐって、ロシアとドゥーマー市の「文民委員会」が停戦に向けた交渉を続けたと伝えた。

同紙などによると、交渉では、ドゥーマー市および同市一帯での停戦、投降を拒否するイスラーム国戦闘員の退去、イスラーム軍が保有している重火器の取り扱い、負傷者・病人の搬出、捕虜・人質の解放などについて協議がなされているが、イスラーム軍はドゥーマー市への残留とに固執する一方、ロシアは同地一帯での停戦について、交渉を委任されている「文民委員会」には対処できないとの姿勢をとっているという。

AFP, March 29, 2018、ANHA, March 29, 2018、AP, March 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 29, 2018、al-Hayat, March 30, 2018、Reuters, March 29, 2018、SANA, March 29, 2018、UPI, March 29, 2018などをもとに作成。

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