ロシアの仲介でイスラーム軍とシリア政府がドゥーマ市での停戦合意が成立、同市から「市民」(ラフマーン軍団戦闘員とその家族)1,000人以上が退去(2018年4月1日)

スプートニク・ニュース(4月1日付)、SANA(4月1日付)などは、ダマスカス郊外県東グータ地方ドゥーマー市で活動を続けてきたイスラーム軍が、ロシア仲介による停戦に応じ、①投降を拒否する戦闘員とその家族を、トルコの実質占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市方面に退去させること、②イスラーム軍が拘束していた人質捕虜全員を釈放すること、③戦闘員は重火器・中火器をシリア軍に引き渡すこと、などで合意したと伝えた。

al-Durar al-Shamiya, April 1, 2018

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ダマスカス郊外県では、SANA(4月1日付)によると、イスラーム軍とシリア政府との停戦合意を受けるかたちで、イスラーム軍の支配下にある東グータ地方ドゥーマー市から、ラフマーン軍団の戦闘員とその家族1,146人がシリア政府によって用意された大型バス24台に分乗して退去を開始、ワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプの人道回廊を経由してイドリブ県方面に向かった。

これに関して、シリア人権監視団は、東ドゥーマー市の処遇をめぐるロシアと同市の「文民委員会」仲介によるイスラーム軍とシリア政府の停戦交渉で、イスラーム軍が、シリア政府への投降を拒否する「市民」1,300人のイドリブ県に退去させることで部分合意したと発表した。

SANA, April 1, 2018

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一方、ドゥラル・シャーミーヤ(4月1日付)は、戦闘員と家族を乗せた車列がハマー県バイト・ヤーシュート村を通過中に「アサド体制のシャッビーハ」の発砲を受け、子供2人と女性1人を含む6人が負傷したと伝えた。

AFP, April 1, 2018、ANHA, April 1, 2018、AP, April 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2018、al-Hayat, April 2, 2018、Reuters, April 1, 2018、SANA, April 1, 2018、Sputnik News, April 1, 2018、UPI, April 1, 2018などをもとに作成。

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