イドリブ県とアレッポ県で対立し合う二つのアル=カーイダ系組織はこぞってドゥーマー市での塩素ガス使用を非難し、反体制派に徹底抗戦を呼びかける(2018年4月8日)

アル=カーイダ系のシャーム解放機構は声明を出し、ダマスカス郊外県東グータ地方ドゥーマー市でシリア軍(およびロシア軍)が塩素ガスを使用したとの主張や報道に関して、アサド政権、イラン、ロシアを非難、「シャームのムジャーヒディーンよ…、一丸となろう…。我々は住民に報復するよう呼びかけ、スンナの民に対して、彼らを守ってくれる者がいるということをみなに知らしめよう…。我々はこの犯罪者体制とその同盟者である占領者どもに全力で戦いを挑む」と表明、反体制派に対して政権に報復するために糾合するよう呼びかけた。

al-Durar al-Shamiya, April 8, 2018

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イドリブ県、アレッポ県でシャーム解放機構と対立を続けるアル=カーイダ系のシリア解放戦線は声明を出し、ダマスカス郊外県東グータ地方ドゥーマー市でシリア軍(およびロシア軍)が塩素ガスを使用したとの主張や報道に関して、「ドゥーマー市の住民、そしてイスラーム軍の同胞に対して、我々は呼びかけたい。彼らを狙っている国際的な殺戮マシーンに対して持ちこたえるように」としたうえで、徹底抗戦を呼びかけた。

al-Durar al-Shamiya, April 8, 2018

AFP, April 8, 2018、ANHA, April 8, 2018、AP, April 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 8, 2018、al-Hayat, April 9, 2018、Reuters, April 8, 2018、SANA, April 8, 2018、UPI, April 8, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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