ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は記者会見で、7日にダマスカス郊外県東グータ地方ドゥーマー市で発生した塩素ガス使用疑惑事件に関して、攻撃現場の撮影に参加したという複数の人物をつきとめた、と発表した。
コナシェンコフ報道官は以下の通り述べた。
「ドゥーマー市の病院で撮影され、ホワイト・ヘルメットがシリア軍による化学兵器使用の証拠だとして示したビデオは捏造されたもので、撮影に参加し、ビデオにも登場している複数の人物がこのことを認めた」。
「ビデオを撮影した2人は…、ドゥーマー市の病院の救急科で働いていたが、現場から病院に搬送された人たちには、有毒ガスで負傷した症状はなかった、と身元を隠さず実名で証言した…。だが、病院で負傷者への応急処置をしているとき、何者かが建物に進入した。何人かはカメラを持っており、パニック状態を作り出そうとして叫び出し、そこにいた人全員に水をかけ、現場にいた全員が有毒ガスで負傷していると主張した」と付言した。
コナシェンコフ報道官はそのうえで、「4月3日から6日にかけて、ホワイト・ヘルメットを名乗る「役者」は、英国から強い圧力を受け、シリア軍がドゥーマー市で化学兵器を使用したという嫌疑をかけるため、予め準備されていた挑発行為を実施するよう迫った」と断じた。
AFP, April 13, 2018、ANHA, April 13, 2018、AP, April 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 13, 2018、al-Hayat, April 14, 2018、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 13, 2018、Reuters, April 13, 2018、SANA, April 13, 2018、UPI, April 13, 2018などをもとに作成。
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