ダマスカス郊外県では、SANA(4月21日付)によると、東カラムーン地方のルハイバ市、ジャイルード市、ナースィリーヤ村で活動を続けてきた反体制武装集団の戦闘員と家族が、シリア政府によって用意された大型バス35台に分乗して、シリア北部(イドリブ県、アレッポ県ジャラーブルス市)に退去した。
『ハヤート』(4月22日付)によると、反体制武装集団のうちイスラーム軍はイドリブ県に退去、殉教者アフマド・アブドゥー軍団、ラフマーン軍団はアレッポ県ジャラーブルス市、カルヤタイン殉教者旅団は、シリア砂漠(ヒムス県東部)に退去するという。
なお、イスラーム軍のムハンマド・アッルーシュ政治委員会議長がテレグラムのアカウント(https://telegram.me/Mohammed_Aloush)で明らかにしたところによると、東カラムーン地方で活動を続けていたのは以下の10組織
1. シャーム自由人イスラーム運動
2. ラフマーン軍団サナーディード旅団
3. 東部獅子軍
4. カルヤタイン自由人(カルヤタイン殉教者旅団)
5. イスラーム軍
6. シャーム解放機構
7. 軍事評議会
8. シャーム解放軍
9. 砂漠特殊任務旅団
10. 殉教者アフマド・アブドゥー軍団
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また退去に先立ち、シリア政府に重火器・中火器、武器弾薬庫を引き渡した。
引き渡された武器弾薬なかには、T-62戦車、T-52戦車、82mm自動迫撃砲、B-10無反動砲のほか、米国製のTOW地対地ミサイルやイスラエル製の武器が含まれていた。
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ANHA(4月21日付)によると、東カラムーン地方を退去した反体制武装集団の戦闘員と家族数百人が、トルコの実質占領下にあるアレッポ県アフリーン郡ジンディールス市一帯に到着した。
AFP, April 21, 2018、ANHA, April 21, 2018、AP, April 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2018、al-Hayat, April 22, 2018、Reuters, April 21, 2018、SANA, April 21, 2018、UPI, April 21, 2018などをもとに作成。
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ナハールネット(11月21日付…
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