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イスラエルのネタニヤフ首相「我が軍の適切な攻撃と防衛の備えによって、イランの作戦は失敗した…。シリア軍が我々に対抗すれば、我々も対抗するというメッセージを示した」(2018年5月10日)

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、占領下ゴラン高原に対するイラン・イスラーム革命防衛隊ゴドス旅団によると思われるロケット弾攻撃とそれに対するイスラエル軍の報復攻撃に関して、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/netanyahu)を通じてビデオ声明を出し、「シリア国内のイランの標的に対して極めて大規模な攻撃を実施した…イランはレッドラインを越えた。イスラエルの報復は適切だった」と述べた。

ネタニヤフ首相は以下の通り述べた。

「我が軍が行った適切な攻撃と防衛の備えによって、イランの作戦は失敗した…。我々は断続的戦いの最中にあり、我々の政策は明白だ。それは、イランがシリアを軍事拠点化するのを許さないというものだ…。昨日アサド政権に明白なメッセージを送った。それは我々の作戦はシリアにあるイランの標的を狙ったものだが、シリア軍が我々に対抗すれば、我々も対抗する。これが昨日起きたことで、シリアの防空兵器が我が軍戦闘機に対して地対空ミサイルを発射したのに対して、我々はそれを撃破したのだ」。

「繰り返し言おう。我々を攻撃する者に、我々は7倍返しする。我々を打ちのめそうとする者に、我々は先手を打って打撃を与える。このように行動してきたし、これからもそのように行動し続ける」。

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イスラエルのアヴィグドール・リーベルマン国防大臣は、ヘルツェリアでの安全保障会議後、10日未明のシリア領内に対すする爆撃・砲撃に関して「シリア国内にあるイランのすべてのインフラを破壊した。我々は「この章が終わった」ことを望んでいる…。みながこのメッセージを理解しているだろうと願っている」と述べ、イスラエル領内(占領下のゴラン高原を含む)に対するイラン(・イスラーム革命防衛隊)の砲撃が行われることはなくなるとの見方を示した。
スプートニク・ニュース(5月10日付)が伝えた。

AFP, May 10, 2018、ANHA, May 10, 2018、AP, May 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 10, 2018、al-Hayat, May 11, 2018、Reuters, May 10, 2018、SANA, May 10, 2018、Sputnik News, May 10, 2018、UPI, May 10, 2018などをもとに作成。

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