シリアのバッシャール・アサド大統領はロシア南部の保養地ソチを電撃訪問し、ヴラジミール・プーチン大統領と会談し、二国間関係、国際社会および中東地域における治安と安定の強化をめぐる課題などについて意見を交わした。
SANA(5月17日付)によると、会談には、セルゲイ・ショイグ国防大臣、セルゲイ・ラブロフ外務大臣らロシア政府・軍の高官も同席し、シリアにおける「テロとの戦い」の進捗や紛争解決に向けた政治プロセスの進展について重点的に協議した。
会談後の共同記者会見で、プーチン大統領は、1月のソチでのシリア国民対話大会で設置合意された制憲委員会に関して、早急にメンバー候補のリストを送付すると明言したと述べ、この決定に歓迎の意を示し、政治プロセス活性化を経済支援や人道問題解決に向けた必要なステップと位置づけ、全面支援すると強調した。
また、「テロとの戦い」におけるシリア軍の勝利実現と政治プロセスの活性化と合わせて、シリア領内すべての外国軍が撤退すべきだと述べた。
これに対して、アサド大統領は、会談において「テロとの戦い」をめぐる軍事的状況、とりわけ、それが秩序回復や国民の帰還に果たす影響の評価を行ったとしたうえで、ロシア政府による人道支援に謝意を示した。
アサド大統領はまた、ロシアによる経済支援、とりわけロシアの企業による投資増大や復興への参与について意見を交わしたことを明らかにした。
さらに、政治プロセスについては、シリア国民対話大会での成果などを評価するとともに、制憲委員会の設置について集中的な議論を行ったことを明らかにした。
AFP, May 17, 2018、ANHA, May 17, 2018、AP, May 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 17, 2018、al-Hayat, May 18, 2018、Reuters, May 17, 2018、SANA, May 17, 2018、UPI, May 17, 2018などをもとに作成。
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