西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は声明を出し、5月19日に同軍諜報機関に所属する特殊部隊が、「ダーイシュ(イスラーム国)においてもっとも危険なテロリスト」のフランス人幹部アドリヤン・リオネル・カヤリ氏(Adrien Lionel Kayali、本名アドリアングイハル(Adrien Guihal)、通称アブー・ウサーマ・ファランスィー)とその妻を逮捕したと発表した。
声明によると、キヤーリー氏は、1983年生まれのフランス人で、2003年にイスラーム教に入信、2010年にテロ組織に所属しているとしてフランスで逮捕された後(同年釈放)、ダーイシュに参加し、2015年3月6日にトルコからラッカ県タッル・アブヤド市を経由してシリアに入国した。
フランス当局はパリ同時多発テロ事件発生を受け、2015年末に同氏を指名手配した。
キヤーリー氏は、2015年11月のパリ同時多発テロ事件、2016年11月のニース・トラック・テロ事件で「役割を果たした」とされ、シリア民主軍がラッカ県を制圧した後も、同地で潜伏していたという。
一方、『ハヤート』(5月25日付)は、複数の消息筋の話として、2015年11月のパリ同時多発テロ事件の実行犯に近い人物とされていたフランス人サリーム・ベン・ガーリブ氏が2017年11月にシリアで砲撃で死亡していたと伝えた。
ベン・ガーリブ氏は2013年にシリアに入国し、ダーイシュのメンバーとして活動していた。
AFP, May 24, 2018、ANHA, May 24, 2018、AP, May 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 24, 2018、al-Hayat, May 25, 2018、Reuters, May 24, 2018、SANA, May 24, 2018、UPI, May 24, 2018などをもとに作成。
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