レバノンのナビーフ・ビッリー国民議会議長はスプートニク・ニュース(6月6日付)のインタビューに応じ、そのなかでイラン・イスラーム革命防衛隊やその支援を受ける民兵、そしてレバノンのヒズブッラーのシリア南部からの撤退を求める米国、ロシア、ヨルダンの姿勢や、これらの武装勢力のシリア全土からの撤退を求めるイスラエルの姿勢を批判した。
ビッリー国民議会議長は「イランはシリアの国家の要請のもとにいる。それはロシアがシリア政府の要請に基づいてシリア国内にいるのとまったく同じことだ…。シリアの領土解放のみが、(イラン・イスラーム革命防衛隊やその支援を受ける民兵、そしてレバノンのヒズブッラーの)撤退への唯一の方途だ」と述べた。
また「ヒズブッラーがそこ(シリア)にいなければ、ここ(レバノン)はダーイシュ(イスラーム国)(の支配地域)になっていただろう。現下のシリア情勢を踏まえると、ヒズブッラーのシリアからの撤退はない…。シリアが解放され、領土が統一されることがヒズブッラー撤退の唯一の条件だ」と付言した。
そのうえで「レバノンには約150万のシリア人がいるが、異邦人だとは見てない。レバノンとシリアは今も昔も双子の関係にあり、だからこそシリアで起きていることはレバノンに影響を及ぼす。いかなるシリア分割も、サイクス・ピコ条約とまったく同じような地域の国境再編だ」と非難した。
AFP, June 6, 2018、ANHA, June 6, 2018、AP, June 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 6, 2018、al-Hayat, June 7, 2018、Reuters, June 6, 2018、SANA, June 6, 2018、Sputnik News, June 6, 2018、UPI, June 6, 2018などをもとに作成。
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