ダルアー県で抵抗を続けるシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の連合体である南部中央作戦司令室のイブラーヒーム・ジャバーウィー報道官はロイター通信(7月1日付)に対して、「自由シリア軍」の代表が現在、UNESCO世界文化遺産に指定されている円形劇場を擁するブスラー・シャーム市で、ヨルダンの仲介により、ロシアの士官らと交渉を行っている」ことを明らかにした。
反体制武装集団は30日、危機管理チームがロシア側代表団と交渉を開始したが、同日にその内容が一方的だとして、交渉を中断していた。
ドゥラル・シャーミーヤ(7月1日付)によると、ブスラー・シャーム市でロシア軍と停戦交渉を行っていたスンナ青年師団がシリア政府との和解に合意し、投降した。
スンナ青年師団が受諾した合意は、①重火器、軽火器の引き渡し、②ブスラー・シャーム市を3ヶ月間はスンナ青年師団の支配下にとどめ置く、③ロシア軍憲兵隊が同市に進駐する、④水道、電気といったインフラを復旧する、⑤退去希望者の移動を阻止しない、⑥シリア軍、イランの民兵の進駐を阻止する、といった内容だという。
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一方、ハウラーン地方の活動家からなるという「暫定危機管理チーム」が声明を出し、「いかなる合意も、チームに参加しているすべての文民、軍人が署名しない限り、ハウラーン地方およびその住民に対しては適用されない」と発表した。
AFP, July 1, 2018、ANHA, July 1, 2018、AP, July 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2018、al-Hayat, July 2, 2018、Reuters, July 1, 2018、SANA, July 1, 2018、UPI, July 1, 2018などをもとに作成。
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