UNESCO世界文化遺産の円形劇場を擁するブスラー・シャーム市の反体制武装集団が停戦合意に応じ重火器引き渡しを始める一方、ロシアとの交渉で決裂した危機管理チームは徹底抗戦を呼びかける(2018年7月2日)

SANA, July 2, 2018

ダルアー県では、SANA(7月2日付)によると、UNESCO世界文化遺産の円形劇場を擁するブスラー・シャーム市で活動を続けてきた反体制武装集団(スンナ青年旅団)が、ヨルダンとロシアの仲介による1日の停戦合意に従い、シリア軍に重火器の引き渡しを始めた。

syria.liveuamap.com, July 2, 2018

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一方、ロシアとの停戦交渉で決裂した(暫定)危機管理チームは声明を出し、「狭量な個人的利害を実現するため、革命家の誠実さと勇気を利用しようとする者がいる」として、ロシア軍代表団と停戦合意を交わしたブスラー・シャーム市の反体制武装集団(スンナ青年旅団)などを暗に批判、「総動員令」を発すると宣言し、「武器を手にできるすべての者に最寄りの戦闘地域に向かう」よう呼びかけた。

AFP, July 2, 2018、ANHA, July 2, 2018、AP, July 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 2, 2018、al-Hayat, July 3, 2018、Reuters, July 2, 2018、SANA, July 2, 2018、UPI, July 2, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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