親政権日刊紙『ワタン』(7月3日付)は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)とシリア政府が交渉の末に、YPGとシリア軍の合同検問所とシリア軍の徴兵事務所を県内各地に設置することで合意に達したと伝えた。
同紙によると、この合意を受けて、YPGは、カーミシュリー市などに掲揚していた旗、戦死者の写真、クルディスタン労働者党(PKK)指導者のアブドゥッラ・オジャラン氏の写真を撤去したという。
この合意に関して、トルコ日刊紙『イェニ・シャファク』(7月3日付)は、ロシアと米国による最近の協議を経て実現したと伝えた。
同紙が複数の活動家の話として伝えたところによると、「合意は経済・教育面に関するもので、軍事面に関するものではないが、シリア政府はクルドの民兵(YPG)に、イラク国境に面するヤアルビーヤ(タッル・クージャル)町の国境通行所とスィーマルカー(フーシュ・ハーブール)国境通行所、トルコ国境に面するダルバースィーヤ市、ラアス・アイン市の通行所を引き渡すとともに、石油・ガス田を石油鉱物資源省に移管するよう要求した」という。
これに対して、YPG側は、ロジャヴァ支配地域の学校でのアラビア語とクルド語教育の継続、クルド人の石油鉱物資源大臣への任命を求めたという。
一方、ドゥラル・シャーミーヤ(7月3日付)によると、カーミシュリー市庁(シリア政府)は、民主統一党(PYD)の旗が撤去されたのを受けて、シリア国旗、アサド大統領の写真を市内各所に配布したという。
AFP, July 3, 2018、ANHA, July 3, 2018、AP, July 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2018、al-Hayat, July 4, 2018、Reuters, July 3, 2018、SANA, July 3, 2018、UPI, July 3, 2018、Yeni Safak, July 3, 2018、al-Watan, July 3, 2018などをもとに作成。
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