ヨルダン国境地帯に押し寄せていた避難民ほぼ全員(20万人以上)がシリア政府によるダルアー県南部掌握を受けて帰宅(2018年7月9日)

シリア人権監視団によると、6月19日以降に激化していた戦闘を避けてヨルダン国境方面に避難していた住民のほとんどにあたる20万人以上が、戦闘終息とシリア政府による同県南部および南東部の制圧を受けて、帰村した。

ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍の支配下にあるヤルムーク川河畔地帯に到達した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置されている当事者和解調整センターの仲介により、シリア政府との和解に応じたシリア南部の市町村の数が90に達したと発表した。

内訳は、ダルアー県が75市町村、スワイダー県が15市町村で、このうち9日にダルアー県で和解に応じたのが16市町村、スワイダー県が1村だった。

ロシア国防省はまた、当事者和解調整センターがダルアー県での停戦を拒否した反体制武装集団戦闘員約1,000人のイドリブ県への退去を計画している、と発表した。

AFP, July 9, 2018、ANHA, July 9, 2018、AP, July 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 9, 2018、al-Hayat, July 10, 2018、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 9, 2018、Reuters, July 9, 2018、SANA, July 9, 2018、UPI, July 9, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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