シリアン・ミラー(7月7日付)は、UAEがシリア国内でのロシア軍の軍事作戦に協力していたことを示すシリアの空軍情報部の内部文書2点を入手したと伝え、その画像を公開した。
公開された内部文書は、2017年9月と2018年2月に作成されたもので、いずれもUAEがロシア軍の介入に資金援助したことを明確に示しているという。
2017年9月の文書は、エジプトの空軍情報部の士官(ムハンマド・シャウキー)からシリアの空軍情報部のズィヤード・イスビル中佐に宛てた書簡で、「アブドゥルファッターフ・スィースィー大統領が代表を務めるエジプト指導部は、アブダビのムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン皇太子に対して、シリア全土をテロから解放するまで、ロシアの軍事的取り組みを支援しつづけるよう最大の努力を払っている」と記されている。
また、この文書は、シリア・ガド潮流代表を務めるアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー氏、アブドゥッサラーム・ナジーブ氏ら反体制活動家が、ヒムス県北部をシリア政府に引き渡すために行っていた活動へのエジプトの外務局、の関与についても言及している。
2018年2月の文書には、航空調査局調査課長のサーリム・ダーギスターニー大佐から空軍情報部長のジャミール・ハサン少将に宛てた書簡で、UAEに近い反対背活動家のハーリド・ムハイミード氏に対する聴取内容についての報告がなされている。
ムハイミード氏は、ダルアー県南部のシリア政府への引き渡しにおいて役割を果たした人物で、文書には、UAEがロシアに対して反体制武装集団殲滅に向けた作戦を2018年末前まで猶予するよう求めていたとの同氏の証言が記されている。
AFP, July 11, 2018、ANHA, July 11, 2018、AP, July 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 11, 2018、al-Hayat, July 12, 2018、Reuters, July 11, 2018、SANA, July 11, 2018、Syrian Mirror, July 11, 2018、UPI, July 11, 2018などをもとに作成。
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