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米国などが(難民・避難民ではなく)ホワイト・ヘルメットのメンバーのシリアからの救出と第三国への定住に向けた計画を議論(2018年7月15日)

CNN(7月15日付)は、シリア軍がダルアー県での反体制武装集団との戦闘や停戦合意を通じて支配地域を拡大し、イドリブ県への進攻がとりざたされるなか、米国が西側諸国とともに、ホワイト・ヘルメットの隊員を救出し、シリア国内から退避させることへの関心を強めていると伝えた。

複数の外交筋や米政権高官によると、ホワイト・ヘルメットの隊員1,000人とその家族をシリア国内から救出し、カナダ、英国、あるいはドイツに定住させること計画が検討されており、議論には米国、サウジアラビア、フランス、カナダといった国が参加しているという。

ドナルド・トランプ米大統領も、先週のNATO首脳会談などで、メンバーを救出する必要について英仏などと協議したという。

またこの動きと並行して、西欧諸国が米国に対して、イスラエルやヨルダンにメンバー受け入れに向けたロビイングを行うよう求めているという。

なお、ホワイト・ヘルメットはこの報道に対してのコメントを拒否している。

AFP, July 16, 2018、ANHA, July 16, 2018、AP, July 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 16, 2018、al-Hayat, July 17, 2018、Reuters, July 16, 2018、SANA, July 16, 2018、UPI, July 16, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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