Categories: 諸外国の動き

トルコ外務省報道官「マンビジュ軍事評議会によるYPG撤退完了宣言は大げさで事実を表していない」(2018年7月16日)

トルコ外務省のハミ・アクソイ報道官は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の傘下で活動するマンビジュ軍事評議会がYPG軍事顧問のマンビジュ市からの撤収完了を宣言したことに関して、「大げさで、事実を表していない」と一蹴、「巡回任務が行われている一帯からのYPG、PKK(クルディスタン労働者党)のメンバーの撤退はいまだ続いている。(米国との)合同巡回任務の準備も続けられている」と付言した。

アナトリア通信(7月16日付)が伝えた。

**

ドナルド・トランプ米大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は電話会談を行い、シリア情勢への対応などについて意見を交わした。

アナトリア通信(7月16日付)によると、電話会談は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の傘下で活動するマンビジュ軍事評議会がYPG軍事顧問のマンビジュ市からの撤収完了を宣言したのを受けたもので、「両首脳は、マンビジュ市の処遇にかかる工程表の実施が、シリアの危機解決に向けて協力するうえで大いに資する」旨確認したという。

AFP, July 16, 2018、Anadolu Ajansı, July 16, 2018、ANHA, July 16, 2018、AP, July 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 16, 2018、al-Hayat, July 17, 2018、Reuters, July 16, 2018、SANA, July 16, 2018、UPI, July 16, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

SyriaArabSpring

Recent Posts