米国務省のヘザー・ナウアート報道官は、シリア国内の刑務所で政治犯数千人が死亡しているとの情報に関して、報道向け声明で「国際社会は、(シリア)政府が、自由、権利、政治改革を合法的且つ非暴力的に求めるシリアの市民数万人を体系的に逮捕、拷問、殺害していると長らく疑ってきた。そしてそのことを決して忘れることができない」と非難した。
ナウアート報道官はまた「複数の人権団体によると、2011年にシリアで騒乱が始まって以降、少なくとも11万7000人が拘束、ないしは失踪した…。そのほとんどが、政府に拘束されたと信じられている」としたうえで、「米国はアサド政権の残酷な行為を改めて非難し、国際法や国際的基準を遵守するよう求める」と付言した。
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なお、反体制派支配地域での被害状況について情報発信する反体制系NGOのシリア人権ネットワークは8月2日、2018年7月の1ヶ月間に、547人がシリア当局の拷問を受けて殺害されたと主張していた(http://sn4hr.org/blog/2018/08/02/52517/)。
同ネットワークによると、2011年3月から2018年8月に当局の拷問で殺害された市民の総数は1万3692人。
AFP, August 7, 2018、ANHA, August 7, 2018、AP, August 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 7, 2018、al-Hayat, August 8, 2018、Reuters, August 7, 2018、SANA, August 7, 2018、UPI, August 7, 2018などをもとに作成。
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