イドリブ県では、シリア人権監視団や活動家らによると、国民解放戦線とシャーム解放機構が、県内各所で大規模摘発を行い、95人以上を拘束した。
国民解放戦線報道官のナージー・ムスタファー大尉によると、大規模摘発は早朝に開始され、マアッラト・ヌウマーン市近郊のタフターヤー村、ラッファ村、ハルバ村などで行われた。
摘発はイドリブ県全体に拡大して行われる予定だという。
「シリア政府と和解しようとしている者が複数いるとの通報」を受けて摘発が行われたという。
摘発に際して、国民解放戦線とシャーム解放機構は空砲を放つなどし、タマーニア町では流れ弾に当たって女児1人が死亡した。
『ハヤート』(8月8日付)が伝えた。
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一方、ロシア軍当事者和解調整センターは声明を出し、シャーム解放機構とシリア解放戦線の戦闘員がイドリブ県およびハマー県内の支配地域で活動する反体制活動家数十人を拘束したと発表、「紛争当事者どうしの和解に向けた努力を頓挫させようとしている」と非難した。
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ハマー県では8月5日、国民解放戦線がガーブ平原各所やシャフシャブー山一帯に設置された検問所で、シリア政府との和解を主張する活動家45人を逮捕している。
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シリア軍がイドリブ県ジスル・シュグール市一帯地域への進攻に備えて部隊を集結させているなか、WHO(世界保健機関)のヘルス・クラスター月報は、イドリブ県でロシア・シリア両軍とシャーム解放機構や国民解放戦線などからなる反体制武装集団の戦闘が激化すれば、25万~70万人が避難を余儀なくされるとする試算を発表した。
『ハヤート』(8月9日付)などによると、イドリブ県には現在250万人が暮らす。
AFP, August 8, 2018、ANHA, August 8, 2018、AP, August 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 8, 2018、al-Hayat, August 9, 2018、Reuters, August 8, 2018、SANA, August 8, 2018、UPI, August 8, 2018などをもとに作成。
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