バスニュース(8月11日付)は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)を主導する民主統一党(PYD)のスィーハーヌーク・ディーブー共同党首顧問を団長とする代表団が、首都ダマスカスを訪問し、シリア政府と会談した、と伝えた。
同サイトによると、会談は、イランの仲介によるもので、地方自治について協議がなされる予定だったが、複数の消息筋によると、シリア政府側が譲歩の姿勢を示さなかったため、議論にはならなったという。
同消息筋によると、シリア政府は何も認めようとせず、PYDが政府のために譲歩せざるを得ない状況になっているという。
また、ロジャヴァの人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会の高官筋が、『ハヤート』(8月12日付)に対して明らかにしたところによると、シリア民主評議会の代表団が11日にダマスカス訪問を終えて帰着したとしたうえで、近く別の代表団がダマスカスを再訪することを明らかにした。
同消息筋によると、シリア民主軍はイドリブ県での戦闘でシリア政府とは連携しないという。
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なお、バスニュース(8月12日付)によると、シリアの治安当局は使節団のメンバーに対する逮捕状を発行し、拘束しようとしたが、ロシアの仲介により、使節団はハサカ県カーミシュリー市へと無事帰着したという。
AFP, August 11, 2018、ANHA, August 11, 2018、AP, August 11, 2018、Basnews, August 11, 2018、August 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 11, 2018、al-Hayat, August 12, 2018、Reuters, August 11, 2018、SANA, August 11, 2018、UPI, August 11, 2018などをもとに作成。
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