シリア当局は、「武装テロ集団」の支配地域から脱出を望む市民のために、24時間、イドリブ県南東部のアブー・ズフール町の通行所を開放することを決定した(2018年8月15日)

イドリブ県では、SANA(8月15日付)によると、シリア軍が県南東部のサルジャ村、ウンム・ラジーム村、タッフ村、タマーニア町などでシャーム解放機構をはじめとする反体制武装集団(イッザ軍、トルキスタン・イスラーム党など)の拠点や兵站路に対して集中的な攻撃を加えた。

一方、スプートニク・ニュース(8月16日付)は、シリアの治安筋の話として、シリア当局が15日、「武装テロ集団」の支配地域から脱出を望む市民のために、24時間、イドリブ県南東部のアブー・ズフール町の通行所を開放することを決定した、と伝えた。

『ハヤート』(8月16日付)によると、アブー・ズフール町西方の反体制武装集団支配地域は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構と連携する「コーカサスの兵」の支配下にあり、住民が脱出するのは困難。

その後、スプートニク・ニュース(8月16日付)は、シリア政府がアブー・ズフール町の通行所開放を延期したと伝えた。

AFP, August 15, 2018、ANHA, August 15, 2018、AP, August 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 15, 2018、al-Hayat, August 16, 2018、Reuters, August 15, 2018、SANA, August 15, 2018、Sputnik News, August 15, 2018、August 16, 2018、UPI, August 15, 2018などをもとに作成。

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