シリア政府は、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプの解放後に不要となったパレスチナ民兵への給与支払いを停止し、組織を解体(2018年8月24日)

英国で活動するシリアのパレスチナ人のための行動グループは、シリア政府がダマスカス県ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプの解放戦でダーイシュ(イスラーム国)やシャーム解放機構と戦ってきたパレスチナ人民兵組織を解体したと発表した。

同グループによると、解体されたのは、自由パレスチナ運動、ファタハ・インティファーダ、サーイカが結成していた民兵組織。

シリア政府は、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプの解放を受けて、一部の検問所に進駐している戦闘員以外への給与の支払いを停止し、戦闘員への補償を行わないままに、組織を解体したという。

なお、ドゥラル・シャーミーヤ(8月24日付)によると、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプやダマスカス郊外県南部でのパレスチナ人民兵は、パレスチナ人民解放戦線総司令部派(PFLP-GC)が主導し、ファタハ・インティファーダ、サーイカ、自由パレスチナ運動、パレスチナ人民闘争戦線が参加していた。

また、このほかに、パレスチナ解放軍、クドス旅団などがシリア政府とともに、ダーイシュや反体制派と戦ってきた。

al-Durar al-Shamiya, August 25, 2018

Action Group for Palestinians of Syria, August 24, 2018、AFP, August 24, 2018、ANHA, August 24, 2018、AP, August 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 24, 2018、al-Hayat, August 25, 2018、Reuters, August 24, 2018、SANA, August 24, 2018、UPI, August 24, 2018などをもとに作成。

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