ロジャヴァを主導するPYDの支持母体TEV-DEMが第3回大会を開催し、アフリーン郡解放、制度重視の戦略をめざす(2018年8月27日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)を主導する民主統一党(PYD)の支持基盤をなす社会運動体の民主社会運動(TEV-DEM)がハサカ県ルマイラーン市で第3回大会を開催、ロジャヴァ人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会やその傘下にある各地の民政評議会、ロジャヴァで活動する政党、政治組織の代表約500人が参加した。

「組織された自由な社会により、我々は勝利を保証する」というスローガンが掲げられた大会では、トルコが実質占領するアレッポ県アフリーン郡の解放をめぐって集中的に議論が行われたほか、シリア北部の情勢変化に合わせたTEM-DEMの組織改編の是非などについて意見が交わされた。

大会は、64人の理事を新たに選出するとともに、ズィラール・ジャカル氏とガリーブ・ハッスー氏を執行委員会の共同議長に選出、閉幕声明を採択して、閉幕した。

閉幕声明では、①「ロジャヴァ・北シリア」での広範な大衆基盤に基づいた効率的で制度重視の活動戦略の実施、②クルディスタンからの人口流出抑止と帰還促進に向けた戦略の実施、③クルディスタン国民大会開催の必要性、④アフリーン郡解放の必要性などが確認された。

ANHA(8月27日付)が伝えた。

 

ANHA, August 27, 2018

ANHA, August 27, 2018

AFP, August 27, 2018、ANHA, August 27, 2018、AP, August 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2018、al-Hayat, August 28, 2018、Reuters, August 27, 2018、SANA, August 27, 2018、UPI, August 27, 2018などをもとに作成。

 

(C)青山弘之 All rights reserved.

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