バスニュース(8月28日付)は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会の代表団がシリア政府との会談を終えて、首都ダマスカスからハサカ県に帰還して以降、両者の関係がにわかに悪化していると伝えた。
同サイトによると、シリア政府はシリア民主評議会代表団との会談で、両者の交渉継続に向けた合同委員会の設置を拒否、これによって事態が悪化、ハサカ県カーミシュリー市では、ロジャヴァの治安機関であるアサーイシュが9月16日に投票が予定されている統一地方選挙の立候補者数十人を拘束するなど強硬な姿勢に出ているという。
シリア民主評議会の代表団は、シリア政府に対して、連邦制や「クルド」という呼称を用いないことなど大幅な譲歩を行ったが、シリア政府の態度は軟化しなかったという。
同サイトによると、シリア民主評議会は近く、シリア民主軍の支配下にある地域を統合するための新たな民政局を正式に発足させる予定で、この民政局の呼称は「クルド」の文字は削除されているという。
AFP, August 28, 2018、ANHA, August 28, 2018、AP, August 28, 2018、Basnews, August 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2018、al-Hayat, August 29, 2018、Reuters, August 28, 2018、SANA, August 28, 2018、UPI, August 28, 2018などをもとに作成。
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