『ハヤート』(9月3日付)は、トルコ政府がシャーム解放機構をシリアのアル=カーイダであるシャームの民のヌスラ戦線の別名とみなす政令を施行したことを受けて、シャーム解放機構のメンバーの離反が生じていると伝えた。
「自由シリア軍」の司令官によると、「ロシアとの調整し、トルコがさまざまな政治的・軍事的選択肢を総合して難題を解消しようとした最初の成果として、シャーム解放機構から多くの部隊が離反し、フッラース・ディーンに合流した」という。
フッラース・ディーンは、アル=カーイダの幹部アブー・ハマーム・シャーミー氏が主導する新興のアル=カーイダ系組織(青山弘之「ガラパゴス化するシリアのアル=カーイダ系組織」Yahoo! Japan News個人、2018年7月18日を参照)。
離反したのは、ジュンド・シャーム大隊、ダルアー県で活動していた精鋭部隊、フルサーン・イーマーン(信仰の騎士)など9の部隊で、同消息筋によると、シャーム解放機構内の過激派はフッラース・ディーンに合流し、それ以外は「革命家」(トルコが後援する国民解放戦線)に合流しようとしており、シャーム解放機構が解体すれば、過激派は民間人が居住しないハマー県北東部に追いやられて戦闘を続けるか、トルコの諜報機関と戦闘員の出身国の諜報機関の二国間協議を経て国外に追放される、という。
AFP, September 2, 2018、ANHA, September 2, 2018、AP, September 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2018、al-Hayat, September 3, 2018、Reuters, September 2, 2018、SANA, September 2, 2018、UPI, September 2, 2018などをもとに作成。
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