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イスラエル参謀本部諜報局長官「ロシアはイスラエルがアサド政権を崩壊させることができると知っている。だが、イスラエルは、ロシアの国益を考え、そうすることを控えてきた」(2018年9月26日)

イスラエル参謀本部諜報局(アマン)のアモス・ヤドリン長官(少将)はツイッターのアカウント(https://twitter.com/yadlinamos)で、ロシアがシリアへのS-300防空システム供与を決定したことに関して、「大げさに騒がれ過ぎだ」としたうえで、「戦略的バランスはかわらない。破壊を免れ得るシリアの防空システムなどない。イスラエルはF-35Sを保有しており、これらのシステム(供与されるS-300防空システム)に的確に対処するための計画が策定されている」と書き込んだ。

また「S-300防空システムが稼働したとしても、それは新しい出来事ではない。シリアではより高性能のS-400防空システムが数年前からシリアに配備されている。だが、イスラエルと米国の航空機は一度もその攻撃を受けていない」と付言した。

さらに「ロシアはイスラエルがアサド政権を崩壊させることができると知っている。だが、イスラエルは、ロシアの国益を考え、そうすることを控えてきた」などと書き込んだ。

AFP, September 26, 2018、ANHA, September 26, 2018、AP, September 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2018、al-Hayat, September 27, 2018、Reuters, September 26, 2018、SANA, September 26, 2018、UPI, September 26, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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