ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相は、ニューヨークの国連本部で開催されている第73回国連総会の一般討論で演説を行った。
ムアッリム外務在外居住者大臣は演説のなかで「一部の国々の願望とは裏腹に…、我々は7年の汚れた戦争を経て…世界にこう宣言したい。事態はより安定し、安全になった。テロに対する我々の戦いは終わりに近づいている」としたうえで、「シリア全土をテロ…、そして違法な外国の存在から浄化するまで、この聖なる戦いを続ける決意がある」と表明した。
ムアッリム外務在外居住者大臣はまた「すべてのシリア人が帰国することが、シリアにとって最優先課題である…。外国にいるすべてのシリア人が自発的、そして安全に帰国するための門戸は開かれている」と述べ、復興プロセスにおける難民の帰還の重要性を強調した。
そのうえで、「テロとの戦い」と復興プロセスと並行して、「主権、独立、領土の統一性性、国民統合といった…我が国にとっての基本原則を維持するかたちで政治プロセスを前進」させるべきだと主唱した。
一方、化学兵器使用疑惑に関しては、改めて使用・保有を否定、米英仏が4月にシリア軍による化学兵器使用の証拠を欠いたままミサイル攻撃に踏み切ったことを厳しく非難した。
ロシア・トルコ首脳が17日にイドリブ県で非武装地帯設置で合意したことについては、「期間限定」としつつ、シリア人の流血を回避し、治安と安定の回復に貢献しようとするすべてのイニシアチブを歓迎すると表明した。
イスラエルとの関係については、1967年に同国によって占領されたゴラン高原の即時完全返還を改めて求めた。
AFP, September 29, 2018、ANHA, September 29, 2018、AP, September 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2018、al-Hayat, September 30, 2018、Reuters, September 29, 2018、SANA, September 29, 2018、UPI, September 29, 2018などをもとに作成。
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