イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月6日付)が複数の軍消息筋の話として伝えたところによると、トルコの後押しを受ける国民解放戦線が、9月17日のロシア・トルコ首脳による非武装地帯設置合意に従い、重火器の撤去を開始した。
同消息筋によると、シリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団、バラク・オバマ前米政権の支援を受け、最近までシリアのアル=カーイダのシャーム解放機構と連携していた自由イドリブ軍が、県東部から戦車、重火器の撤去を始めたという。
ANHA(10月8日付)によると、イドリブ県ザーウィヤ山一帯の拠点に撤収。
国民解放戦線のナージー・ムスタファー報道官はテレグラムのアカウントで、ソチでの(ロシアトルコ両首脳による)非武装地帯設置合意に従い、前線における拠点や陣地をそのままとしたかたちで、重武装の撤去を開始した、と発表した。
なお、ロイター通信(10月6日付)もまた、複数の消息筋の話として、トルコの支援を受ける反体制派が6日早朝から重火器の撤去を開始したと伝えた。
一方、『ハヤート』(10月8日付)が、「自由シリア軍」司令官筋の話として伝えたところによると、シャーム軍団は、イドリブ県のアブー・ズフール町一帯およびジスル・シュグール市一帯、ハマー県北西部のガーブ渓谷一帯、ラタキア県北東部のトルコマン山一帯から重火器の撤退を開始したという。
AFP, October 6, 2018、ANHA, October 6, 2018、October 8, 2018、AP, October 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 6, 2018、al-Hayat, October 7, 2018、October 8, 2018、Reuters, October 6, 2018、SANA, October 6, 2018、UPI, October 6, 2018などをもとに作成。
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イドリブ県では、テレグラムの「…
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