シリア民主評議会報道官「自治区樹立は脅威ではない…。真の脅威はジュネーブ会議、制憲委員会から我々を排除すること」(2018年10月12日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会のアムジャド・ウスマーン報道官は、米国がユーフラテス川東岸地域に自治区を作ろうとしているとのロシアのマリア・ザハロワ外務省報道官の発言に関して、『ハヤート』(10月12日付)に対して、「現行憲法は、シリアにおける問題の本質に対処するのに失敗し、危機発生に寄与してしまった。また国連とともにロシアが起草しようとしている(新)憲法はいまだに完成していない」と反論した。

ウスマーン報道官はまた「我々の代表はダマスカスを訪問し、シリア政府と憲法の内容について率先して議論し、我々の愛国的な方針に合致するような改正の必要を訴えてきた。シリア民主軍は、自治区の樹立がシリアにとって脅威だと考える人々とは意見を異にしている…。真の脅威は、ジュネーブ会議への我々の参加に反対し、制憲委員会から我々を排除しようとすることで、こうした姿勢はシリアとその国民の未来に向けた動きに根本的に反する」と付言した。

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ロシアのマリア・ザハロワ外務省報道官は10日、「米国はユーフラテス川東岸地域でクルド人の同盟者と、シリア憲法に反する自治区を樹立しようとしている。これは否定的な結果をもたらすだろう」と述べた。

AFP, October 12, 2018、ANHA, October 12, 2018、AP, October 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 12, 2018、al-Hayat, October 13, 2018、Reuters, October 12, 2018、SANA, October 12, 2018、UPI, October 12, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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