Categories: 諸外国の動き

スワイダー県でダーイシュが拉致した人質解放の見返りとして、米国とロシアはシリア民主軍が拘置していたダーイシュの家族を釈放することで合意(2018年10月23日)

スプートニク・ニュース(10月23日付)は、複数の消息筋の話として、7月にスワイダー県東部でダーイシュ(イスラーム国)に拉致されていた住民(女性、子供合わせて29人)の解放をめぐって、米国とロシアが数日前に合意を交わしていたと伝えた。

同消息筋によると、この合意は、米軍および西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が拘置しているダーイシュの女性メンバー(ダーイシュ・メンバーの家族)を釈放することの見返りとして、ダーイシュがスワイダー県東部の市民を解放するというもの。

この合意に基づき、23日にダーイシュは女性7人と子供3人を解放、シリア民主軍も女性30人を釈放したという。

なお、スワイダー県東部で拉致された住民の解放は、20日にも行われており、ダーイシュが依然として拘束している13人の身柄についても同様のプロセスで解放される予定だという。

AFP, October 23, 2018、ANHA, October 23, 2018、AP, October 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 23, 2018、al-Hayat, October 24, 2018、Reuters, October 23, 2018、SANA, October 23, 2018、Sputnik News, October 23, 2018、UPI, October 23, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

SyriaArabSpring

Recent Posts