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2014年3月17日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、AFP(3月17日付)によると、ヤブルード市南部のランクース市、フライタ村、ラアス・マアッラ町で軍が反体制武装集団に対する掃討作戦を集中的に行った。

同地には、ヤブルード市から反体制武装集団が敗走しているという。

シリア軍消息筋の話として、軍の作戦は、対レバノン国境地帯を完全に制圧し、レバノンとの通行所のすべてを封鎖することにあるという。

またシリア人権監視団によると、ヤブルード市周辺では、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員とシャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が交戦を続けた。

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同じくダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市、ザバダーニー市西方の山岳地帯、フーシュ・アラブ村を軍が砲撃した。

またSANA(3月17日付)などによると、サフナーヤー市郊外のバーリダ市3月8日郊外地区で、爆弾が仕掛けられた自動車が爆発し、市民2人、14人負傷した。

また県南部ではジハード主義武装集団戦闘員3人が何者かに殺害された。

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SANA, March 17, 2014

SANA, March 17, 2014

ARA, March 17, 2014

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区への軍の砲撃で、3人が死亡した。

またSANA(3月17日付)によると、ウマウィーイーン広場近くに反体制武装集団が撃った迫撃砲弾1発が着弾し、市民13人が負傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シャイザル町で軍、国防隊が、ジハード主義武装集団と交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市工業地区で、軍とジハード主義武装集団と交戦し、軍の士官1人を含む3人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区を軍が空爆する一方、ハーリディーヤ地区で軍と反体制武装集団が交戦した。

またバーブ市では、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の本部で爆弾が爆発し、10人の戦闘員が死傷した。

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ヒムス県では、SANA(3月17日付)によると、ヒムス市ザフラー地区で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、女性3人を含む6人が死亡、26人が負傷した。

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ラッカ県では、イフバーリーヤ・チャンネル(3月17日付)によると、タブカ市で軍が「特殊作戦」を行い、拉致されていた民間人、軍人48人の解放に成功した。

 

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ハサカ県では、ARA News(3月17日付)によると、アフリーン市で民主統一党アサーイシュが、麻薬栽培の容疑でアミール・グバーリー学校の女子生徒5人を逮捕した。

AFP, March 17, 2014、AP, March 17, 2014、ARA News, March 17, 2014、Champress, March 17, 2014、al-Hayat, March 18, 2014、al-Ikhbariya, March 17, 2014、Iraqinews.com, March 17, 2014、Kull-na Shuraka’, March 17, 2014、Naharnet, March 17, 2014、NNA, March 17, 2014、Reuters, March 17, 2014、SANA, March 17, 2014、UPI, March 17, 2014などをもとに作成。

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