スーダンのバシール大統領がシリアを電撃訪問し、アサド大統領と会談(2018年12月16日)

スーダンのウマル・ハサン・バシール大統領がダマスカス国際空港に空路で到着、アサド大統領の出迎えを受けた。

バシール大統領とアサド大統領はその後、首都ダマスカスにある人民宮殿に向かい、首脳会会談を行い、二国間関係、シリア情勢、国際情勢について意見を交わした。

SANA(12月16日付)によると、会談で両首脳は、アラブ諸国の多くが現在直面している危機的状況が、主権尊重と内政不干渉に基づく行動の新たなアプローチを必要としており、それがアラブ諸国間関係を改善し、アラブ国民に資することを確認した。

また、アラブの大義のためあらゆるエネルギーと努力を投じ、地域諸国およびその国民の利益を損ねようとする計画に対峙する必要があると指摘した。

バシール大統領は、シリアの弱体化がアラブの大義の弱体化をもたらすと懸念、シリアが地域におけるその役割を一刻も早く回復し、シリア国民が外国の内政干渉を排除し、自国の未来を決することができるようになることを願っていると述べた。

そのうえで、シリアの領土統一を支援する用意があると付言した。

これに対して、アサド大統領は、過去数年にわたるシリアでの戦争にもかかわらず、アラブ性(ウルーバ)への信念は維持されたと強調するとともに、一部アラブ諸国の西側への迎合がその国民に何らの利益をもたらさず、アラブ性とアラブの大義に献身することこそ最善策だと主張した。

SANA, December 16, 2018

SANA, December 16, 2018

SANA, December 16, 2018

SANA, December 16, 2018

SANA, December 16, 2018

SANA, December 16, 2018

AFP, December 16, 2018、ANHA, December 16, 2018、AP, December 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 16, 2018、al-Hayat, December 17, 2018、Reuters, December 16, 2018、SANA, December 16, 2018、UPI, December 16, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

 

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