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2014年3月24日のシリア情勢:国内の暴力

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が占拠したカサブ国境通行所周辺、サルマー町、ラビーア町一帯、さらにトルクメン山、ラタキア・アレッポ街道を軍が複数回にわたって空爆・砲撃した。

また、シャールマー山、サムラー村に通じる街道、カサブ町などで、軍、国防隊、そして「アレキサンドレッタ地方解放シリア抵抗運動」が、ヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

「アレキサンドレッタ地方」はハタイ県を指す。同地方はフランス委任統治時代にトルコが併合したが、シリアは領有権を主張している。

同監視団によると、ヌスラ戦線はカサブ町の大部分を制圧し、地中海岸に到達したが、市内での戦闘は続いているという。

この戦闘で反体制武装集団側は130人の戦闘員が死亡、またシリア側もヒラール・アサド氏らが戦死、またアルメニア教徒からなる住民のほとんどが市外に避難したという。

ウマル・ジャブラーウィーを名乗る活動家もAFP(3月24日付)に対して、カサブ国境通行所、およびカサブ町の90%」が反体制武装集団に制圧されたと述べた。

ジャブラーウィー氏はまた「軍は革命家が(地中)海に向かって進軍するのを阻止している」としたうえで、トルコ軍によるシリア軍戦闘機撃墜は、ヌスラ戦線などからなる反体制武装集団が「トルコによって支援されいることを意味する」と付言した。

しかしシリア治安筋はAFP(3月24日付)に、カサブ町での戦闘が「依然として続いており、情勢は決していない」とカサブ町喪失を否定した。

一方、SANA(3月24日付)によると、トルコから潜入しようとした「トルクメン大隊」を名乗る武装集団の戦闘員12人を軍が迎撃し、殲滅した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市を軍が「樽爆弾」で空爆する一方、ルハイバ市およびその周辺を軍が砲撃し、女性と子供を含む4人が死亡した。

またダーライヤー自由人大隊(サラーム殉教者旅団)は声明を出し、ダーライヤー市市上空で偵察活動を行っていた無人偵察機を撃墜したと発表した。

一方、SANA(3月24日付)によると、マシュラファ村、サルハ市、ダーライヤー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またジャブアディーン町で兵役を拒み逃走していた8人が出頭した。

このほか、ハラスター市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾市、市民3人が死亡、子供3人を含む5人が負傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団、SANA(3月24日付)によると、マッザ区のフダー・モスク前の広場で爆弾が爆発した。死傷者はなかった。

一方、SANA(3月24日付)によると、ヤルムーク区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾市、パレスチナ人4人が死亡、数十人が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、タバンニー地方でジハード主義武装集団がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦した。

またムッラート村で20歳の男性の遺体が発見され、遺体には「国軍と協力したことの代償だ」と書かれた紙が添えられていたという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区、シャイフ・サイード地区、ファルドゥース地区、ハンダラート・キャンプ周辺、バーシュクー村、アッザーン村、アブティーン村を軍が「樽爆弾」などで空爆した。

またアレッポ市ブスターン・カスル地区に迫撃砲弾2発が着弾し、男性1人が死亡した。

さらにアレッポ市ハーリディーヤ地区に対して反体制武装集団が砲撃を加える一方、ジャンドゥール地区、タッラト・シャイフ・ユースフ地区を軍が砲撃、ナッカーリーン地区では軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、ジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月24日付)によると、ワディーヒー村、アバディーン村、ハッダーディーン村、ターディフ市、アレッポ中央刑務所周辺、フライターン市、ハーン・アサル村、マアーッラト・アルティーク村、バービース村、バシュカーティーン村、アターリブ市、クワイリス村、ラスム・アッブード村、ダフラト・アブドゥラッブフ地区、アレッポ市裁判所周辺、マイサル地区、マルジャ地区、バニー・ザイド地区、ハーウース交差点、ハルワーニーヤ地区、ジャバル・バドルー地区、ジャンドゥール地区、ブアイディーン交差点、カースティールー地区、ライラムーン地区、シャイフ・サイード地区、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市周辺で、軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、軍兵士16人が死亡した。

一方、SANA(3月24日付)によると、タルビーサ市、ガジャル村、ダール・カビーラ村・ハーリディーヤ村間、アブー・トゥラーハ村、ファーウシャーウィーシュ村、ウンム・リーシュ村、ウユーン・フサイン村、シャンダーヒーヤ村、ダルウィーシーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヒムス市旧市街に立て籠もっていた反体制武装集団戦闘員25人が当局に投降した。

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ダルアー県では、SANA(3月24日付)によると、ヒルバト・ガザーラ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県、SANA(3月24日付)によると、シュグル村、カフルズィーター市、ラーミー村、アルバイーン山周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(3月24日付)によると、県南部で「砂漠の鷹」を名乗る武装集団を軍が殲滅した。

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ラッカ県では、ARA News(3月24日付)によると、タッル・アブヤド市の病院に搬送されていたイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員4人が死亡した。

4人はキンダール村での民主統一党人民防衛隊、クルド戦線旅団などとの戦闘で負傷したという。

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ハサカ県では、ARA News(3月24日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の戦闘が続く、マルカダ町で、アラブ系部族の一部がヌスラ戦線に忠誠を誓い、ダーイシュとの戦闘に参加した。

AFP, March 24, 2014、AP, March 24, 2014、ARA News, March 24, 2014、Champress, March 24, 2014、al-Hayat, March 25, 2014、Iraqinews.com, March 24, 2014、Kull-na Shuraka’, March 24, 2014、Naharnet, March 24, 2014、NNA, March 24, 2014、Reuters, March 24, 2014、SANA, March 24, 2014、UPI, March 24, 2014などをもとに作成。

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