人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会のリヤード・ダッラール共同議長とイルハーム・アフマド執行委員会共同議長は、フランス政府関係者との会談のために訪問したパリで記者会見を行った。
訪問は、トルコが準備を進めているシリア北東部ユーフラテス川以東地域への侵攻作戦への対応を協議するためで、ダッラール共同議長はトルコが侵攻すれば、その支援を受ける過激派が勢力を拡大することにつながると危機感を示す一報、「フランスにこれまで以上の役割をシリアで果たして欲しい」と訴えた。
アフマド執行委員会共同議長は、フランスに対してシリア北東部に飛行禁止空域を設定し、トルコの侵攻を抑止するよう呼びかけた。
アフマド執行委員会共同議長はまた、トルコの侵攻によって「シリア北部情勢が掌握できなくなれば、シリア民主軍は収監中のダーイシュ(イスラーム国)のメンバーを拘束し続けることができなくなるかもしれない」と述べた。
なお、エリゼ宮殿でのフランス政府関係者との会談において、フランス側は、シリア民主軍を引き続き支援することを確認したという。
ロイター通信(12月21日付)、ANHA(12月21日付)などが伝えた。
AFP, December 21, 2018、ANHA, December 21, 2018、AP, December 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 21, 2018、al-Hayat, December 22, 2018、Reuters, December 21, 2018、SANA, December 21, 2018、UPI, December 21, 2018などをもとに作成。
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