シャーム解放機構はシャーム自由人イスラーム運動、シャームの鷹旅団との交渉の末、イドリブ県マアッラト・ヌウマーン市一帯の村々を無血開城し制圧、マアッラト・ヌウマーン市、アリーハー市の処遇をめぐる交渉を続ける(2019年1月5日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月5日付)によると、シャーム解放機構がマアッラト・ヌウマーン市近郊の村々を「無血開城」し、制圧した。

同地の村々は、3日に国民解放戦線に所属するシャーム自由人イスラーム運動とシャームの鷹旅団が制圧していた。

この動きは、1日から始まったシャーム解放機構と国民解放戦線の戦闘を受けて両者の司令官らが極秘に行った会合の結果で、このほかにも捕虜交換などについて合意がなされたという。

なお、交渉は現在も行われており、シャーム自由人イスラーム運動とシャームの鷹旅団の支配下にあるマアッラト・ヌウマーン市そのものの処遇、そしてアリーハー市の処遇が協議されているという。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(アレッポ県3件、ラタキア県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも8件の停戦違反(イドリブ県2件、ラタキア県3件、ハマー県3件)を確認した。

AFP, January 5, 2019、ANHA, January 5, 2019、AP, January 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2019、al-Hayat, January 5, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 5, 2019、Reuters, January 5, 2019、SANA, January 5, 2019、UPI, January 5, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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