シリアで反体制武装闘争を指揮するサウジアラビア人説教師ムハイスィニー氏「シリア革命は失敗していない!」(2019年1月20日)

シャーム解放機構幹部やシャーム自由人イスラーム運動に近く、シリアで反体制武装闘争を指揮するサウジアラビア人説教師のアウドゥッラー・ムハイスィニー氏は自身のテレグラムのアカウントを通じてビデオ声明(https://youtu.be/NxB9pvhEmBI)「シャームの革命は失敗したのか?」と題した書き込みを行い、体制打倒を実現するには至っていないが多くの成果を成し遂げたと自賛した。

ムハイスィニー氏は「解放区の地理的拡がりだけを基準とすることは間違っている。なぜなら革命はこうしたものよりも数段偉大なものだからだ」としたうえで、「そうだ、我々は、革命が今のところ、バッシャールと彼の体制の排除、シリア全土の掌握に代表される成功の頂きに達していないと言うだろう…。だが、さまざまな次元で多くの目標を実現していないと言い切ってしまうのは、不義で誤りだ」と綴った。

そのうえで、シリア革命のこれまでの成果として、「スンナ派とサファヴィー朝の闘争においてサファヴィー朝の三日月の大動脈を断絶する」という軍事成果、「ラーフィド派の計略からスンナ派を切り離す」というイデオロギー的成果などを列挙した。

AFP, January 20, 2019、ANHA, January 20, 2019、AP, January 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 20, 2019、al-Hayat, January 21, 2019、Reuters, January 20, 2019、SANA, January 20, 2019、UPI, January 20, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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