ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長はテレビ演説を行い、レバノン大統領選挙、国民対話会合、シリア情勢、対イスラエル抵抗運動などについて語った。
シリア情勢に関して、ナスルッラー書記長は「シリアでの戦闘が、レバノンに対するイスラエルの戦争の門戸を開くという者がいるが、我々は彼らに間違っていると言いたい…。イスラエルはレジスタンスが単に強力なのではなく、これまで以上に強力…だということを知っている。これまで以上に勝つ準備ができている」と述べた。
ナスルッラー書記長はまた「我々はシリアの主権を侵害していない。我々はシリアの内閣の合意を受けて(シリアに)赴いたのだ」と述べる一方、「しかし、まったく無名の廟を守るために、シリアに介入し、主権を侵害しようとする国がいる」と付言し、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン政権を暗に批判した。
ナスルッラー書記長はそのうえで「当初から、我々は対話、改革を支持し、戦略的な選択を行うことに反対していると言ってきた。なぜアラブ諸国は、政治的解決が必要だと確信するまで、殺戮や苦悩を3年も放置してきたのか? 彼らは対話に参加することを拒否し、政権を転覆しようとしてきた」と非難するとともに、「我々は当初から、シリアで起きていることがこの地域をタクフィール主義の脅威に陥れると言ってきた。これに対して、あなた方はそれが人道であり革命だと言ってきた…。レバノンには未だにシリアで起きていることが自国にとって脅威になることを理解していない者がいる…。シリアで起きていることを再評価するよう呼びかけたい。レバノンにおける問題とは、ヒズブッラーがシリアでの戦争に参加することが遅れたことであり、あなた方にとっての問題とは、自分の国にとどまり戦闘に赴かなかったことなのだ」と強調した。
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NNA(3月29日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村の軍検問所で、爆弾が仕掛けられた車が自爆し、レバノン軍兵士3人が死亡、4人が負傷した。
この自爆テロに関して、バアルベック・スンナ派自由人旅団がツイッターを通じて声明を出し、「サーミー・アトラシュ氏の血に対する復讐」だと発表し、犯行を認めた。
アトラシュ氏は3月27日にアルサール村で軍が殺害した反体制武装集団メンバー。
また同村の軍検問所では、軍の制止を無視して通過しようとした車に、兵士が発砲し、女性1人、子供1人が死亡、男性1人が負傷した。
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NNA(3月29日付)によると、ベカーア県で治安当局は、ラーシャイヤー郡からシリア領内に武器を密輸しようとしていたグループのメンバー3人を逮捕した。
AFP, March 29, 2014、AP, March 29, 2014、ARA News, March 29, 2014、Champress, March 29, 2014、al-Hayat, March 30, 2014、Iraqinews.com, March 29, 2014、Kull-na Shuraka’, March 29, 2014、Naharnet, March 29, 2014、NNA, March 29, 2014、Reuters, March 29, 2014、SANA, March 29, 2014、UPI, March 29, 2014などをもとに作成。
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