トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はロシアを訪問し、モスクワでヴラジミール・プーチン大統領と会談、イドリブ県を中心とする反体制派支配地域(緊張緩和地帯第1ゾーン)の処遇や北・東シリア自治局の支配下にある北東部情勢などについて意見を交わした。
モスクワに到着したエルドアン大統領は、人口400万人を擁するとされるイドリブ県の処遇が「トルコにとって機微な問題」だとしたうえで、「トルコとロシアはイドリブ県で引き続き必要な措置を講じる」と述べた。
また、北・東シリア自治局については、「トルコの国家安全保障を脅かすテロの温床を根絶する…。PKK(クルディスタン労働者党)/PYD(民主統一党)はダーイシュ(イスラーム国)と同じくこの地域の脅威だ」と警鐘を鳴らした。
一方、プーチン大統領は会談後の共同記者会見で「イドリブ県の問題は茨の道だ。我々はまだソチで合意した基準を提供できていない。だが、この問題の解決は可能だと考えている」と述べた。
プーチン大統領はまた「ロシアとトルコはイドリブ県の緊張緩和地帯で独自のパトロールを同時に始めた。だが、両国の協力プロセスが期待されたペースで進んでいないことは認める…。イドリブ県の問題解決は、シリアでの政治プロセスに向けた環境を整えるという不可欠な条件が必要であり、問題解決は、モスクワとアンカラの合同の取り組みを通じてのみ可能となる」と付言した。
RT(4月8日付)などが伝えた。
AFP, April 8, 2019、ANHA, April 8, 2019、AP, April 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 8, 2019、al-Hayat, April 9, 2019、Reuters, April 8, 2019、RT, April 8, 2019、SANA, April 8, 2019、UPI, April 8, 2019などをもとに作成。
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