アサド大統領の長男ハーフィズ氏が姪に会うため英国を訪問(2019年4月18日)

英日刊紙『ロンドン・イブニング・スタンダード』(4月18日付)は、アサド大統領の姪がロンドンに滞在していることが確認され、財務当局がその資産を凍結したと伝えた。

ロンドン在住が確認されたのは、アニーサ・シャウカト氏(22歳)。

アースィフ・シャウカト元副参謀長(2012年7月に反体制派によって暗殺)とアサド大統領の姉のブシュラー・アサド氏の娘。

一家は、シャウカト元副参謀長暗殺後、シリアを去り、UAEのドバイで暮らしている。

同紙によると、財務当局は、アニーサ氏がロンドン在住が確認されたことを受けて、2万5000英ポンドが預金されていた同氏の複数の銀行口座を凍結したという。

アニーサ氏がどのように英国のビザを取得し、銀行口座を開設したのかは謎だが、ロンドン芸術大学のロンドン・コミュニケーション・カレッジで空間デザインの学位取得者の中に同氏の名前が記録されているという。

ウェストミンスター地区の裁判所では、アニーサ氏に対する聴取が既に1度行われているが、同氏が口座凍結に不服を申し立てており、2度目の聴取は延期されているという。

なお、アサド大統領の長男ハーフィズ・バッシャール・アサド氏も1度、ロンドン在住のアニーサ氏を訪れているという。

同紙は「アニーサ氏が誰であるか(アサド大統領の姪であるということ)は知られていたが、彼女はそのことを明かさなかった。彼女は自分の名前の綴りを変えていたが、そのことが奇妙に見えた。彼女のいとこ(ハーフィズ氏)も彼女を一度訪れている。見てそうだと分かった」との某消息筋の話を引用している。

AFP, April 20, 2019、ANHA, April 20, 2019、AP, April 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2019、Evening Standard, April 18, 2019、al-Hayat, April 21, 2019、Reuters, April 20, 2019、SANA, April 20, 2019、UPI, April 20, 2019などをもとに作成。

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