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EUとドイツはロシア・シリア両軍による攻撃を「受け入れられない国際法違反」と非難、「シャーム解放機構を口実とするな」と警告(2019年5月9日)

欧州連合(EU)のフェデリカ・モゲリーニ外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県、ハマー県北部、アレッポ県西部の反体制派支配地域(緊張緩和地帯第1ゾーン)に対するロシア・シリア軍の攻撃が激化していることに関して、「受け入れられない国際法違反」と批判した。

モゲレーニ上級代表は「シリア北西部での最近の軍事情勢の悪化は、学校、病院などに対して爆撃や砲撃が行われ、さらには「樽爆弾」が使用されており、受け入れられない国際法違反にあたる…。多くの人名が失われ、深刻な被害がシリアの人々に生じている」としたうえで、「EUはソチ合意の保証国であるロシアとトルコに、その履行遵守を求める」と述べた。

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ドイツ外務省は声明を出し、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県、ハマー県北部、アレッポ県西部の反体制派支配地域(緊張緩和地帯第1ゾーン)に対するロシア・シリア軍の攻撃が激化していることに関して「ロシアは、アサド政権が壊滅的攻撃を行うことの口実としてシャーム解放機構を利用してはならない」と発表した。

AFP, May 9, 2019、ANHA, May 9, 2019、AP, May 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 9, 2019、al-Hayat, May 10, 2019、Reuters, May 9, 2019、SANA, May 9, 2019、UPI, May 9, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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