ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月16日付)を公開し、5月15日に難民1,002人が新たに帰国したと発表した。
このうちレバノンから帰国したのは318人(うち女性118人、子供200人)、ヨルダンから帰国したのは682人(うち女性202人、子供343人)。
これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は224,849人となった。
内訳は、レバノンからの帰国者78,468人(うち女性23,687人、子ども39,937人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者146,381人(うち女性43,943人、子ども74,671人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。
また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 454,129人(うち女性135,688人、子供230,481人)となった。
なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,659,752人(うち女性1,997,926人、子供3,396,474人)。
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一方、国内避難民483人が新たに帰宅した。
うち東グータ地方に帰宅したのは16人(うち女性9人、子供3人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは467人(うち女性129人、子供201人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。
これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は29,518人(うち女性9,117人、子供13,368人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,298,114人(うち女性391,676人、子供657,134人)となった。
なお、グラーブ山通行所を経由して帰還した467人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は467人だった。
Ministry of Defence of the Russian Federation, May 16, 2019をもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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