ユーフラテス・ポスト(6月15日付)は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とシリア政府が、ダイル・ザウル県産の石油のシリア政府支配地域への移送について協議、ダーイシュ(イスラーム国)の元メンバーが仲介にあたったと伝えた。
同サイトによると、親政権民兵組織である国防隊のメンバー多数が、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のバクラスから、北・東シリア自治局の支配下にある東岸のズィーバーン町に入った。
北・東シリア自治局支配地域への国防隊の訪問はシリア民主軍幹部の一人で「アーカリー」を名のる人物の調整によるもので、国防隊とシリア民主軍は、ズィーバーン町にあるヒラール・アスカル氏とザフディー・ヒサール氏の家で会談した。
会談では、ダイル・ザウル県内の北・東シリア自治局支配地域で産出された石油をシリア政府支配地域に移送するための新たなルートの開設の是非が協議されたという。
会談場所を提供したザフリー・ヒサール氏なる人物は、ダーイシュがダイル・ザウル県を掌握していた時期、ダーイシュの総務関係局に勤めていた人物だという。
AFP, June 15, 2019、ANHA, June 15, 2019、AP, June 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 15, 2019、Euphrates Post, June 15, 2019、al-Hayat, June 16, 2019、Reuters, June 15, 2019、SANA, June 15, 2019、SOHR, June 15, 2019、UPI, June 15, 2019などをもとに作成。
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