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イドリブ県ジスル・シュグール市での作戦中(6月9日)に離反したフサイン・ハルムーシュ大佐なる人物は、逃走先のトルコ・ハタイ県ギュヴェッジ村近郊で、AFP(6月14日付)に対し「私は民間人を護ろうとした」と証言した。
ハルムーシュ大佐は「私とともにいたのは数名の脱走兵だ、軽火器と地雷を所有していただけだった…。シリア軍の進軍を遅らせるために罠を仕掛け、民間人がジスル・シュグール市を去り、逃げられるようにした」という。
また離反の理由については「オリーブの小枝しか持っていない無実の民間人を軍が攻撃する命令」を受けたためと説明、「彼ら(軍上層部)は、デモが続いた場合、発砲するよう命令してきた…。私は命令に従うことができなかったが、一部の兵士がやったことを目にした…。戦車が都市に発砲するのを目にした…。シリア軍は民間人を殺し、人々を家から追放した」と述べた。
そのうえで「多くの将兵が脱走したいと考えているが、家族とともに殺されることを恐れ、脱走できないでいる」と付言した。
一方、ハルムーシュ大佐は、「ダマスカス(郊外県)のサクバー市で、人々がデモを行っているとき、建物の上層階にイラン人とヒズブッラーの狙撃手がいて、群衆に発砲したのを今でもよく覚えている」と証言した。
しかし、ハルムーシュ大佐はどのように上層階にいる狙撃手がイラン人、レバノン人であると識別できたのかについては触れなかった。
アラブ連盟のシリア常駐代表を務めるユースフ・アフマド大使は、シリア情勢に関するアムル・ムーサー事務局長の発言に対して「懸念と驚き」を表明した。
SANA(6月14日付)によると、アフマド大使はムーサー事務局長の発言が「バランスを欠いており、シリアが外国の標的に曝されているという真実を無視している。外国勢力はシリア国内の問題に乗じて、治安と安定を揺るがし、シリアの立場を貶め、国民的・民族主義的な自決を奪おうとしてきた」と述べた。
また「ムーサー氏のエジプト大統領選挙をめぐる野望…につき従い、シリアが曝されている現実を前に目を閉じようとしている…。国連決議のもとNATO軍の攻撃に曝されているリビアの血がいまだ乾かずいるこの時期に、である。この国連決議は残念ながら、アラブの要請のもとに採択され、そこではアムル・ムーサー(事務局長)がリビア上空に飛行禁止区域を設定するのに大いに尽力した。そしてこれがきっかけとなり、数千人が犠牲となっている大規模な軍事行動が行われ、リビアは破壊され、領土の統一性が標的にされている」と続けた。
『ハヤート』(6月15日付)によると、反体制活動家らは未明に、イドリブ県ジスル・シュグール市などでの軍の掃討作戦で犠牲となった市民らとの連帯を訴えるための「ろうそくの行進」を呼びかけた。
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シリア人権監視団によると、軍・治安部隊が治安対策地域を拡大し、イドリブ県ジスル・シュグール市一帯からマアッラト・ヌウマーン市、さらにはアレッポ市、ハマー市に向かった。
ロイター通信(6月14日付)は、マアッラト・ヌウマーン市の住民が、反体制デモの参加の有無にかかわらず、当局の指名手配者リストに記載されていることを恐れていると伝えた。
なおイドリブ県では、活動家によると、マアッラト・ヌウマーン市近郊の農村で、軍・治安部隊が作戦を継続、アリーハー市では、市民6人が殺害されたという。
またシリア人権監視団は、住民の話として、男性1人とその妻、そして子供2人の4人が未明にジスル・シュグール市に設置された軍の監視地点から100メートル離れた場所で銃殺された、と発表した。
一方、SANA(6月14日付)によると、軍がジスル・シュグール市および同市一帯の「武装テロ集団」を追撃し、武器弾薬、軍服、旅券、トルコの携帯電話カードなどを積んだ自動車を押収した。
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ダイル・ザウル県では、AFP(6月14日付)によると、軍が複数の地域に展開し、対イラク国境のブーカマール市周辺には、戦車10輌、兵員輸送車15~20輌が配備された。
AFP(6月14日付)によると、国連人権高等弁務官事務所の専門家多数がシリアの「避難に関する調査」を行うべく、トルコのハタイ県に入った。
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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は、アサド大統領と電話会談し、「暴力の停止と混乱の収束」を求めるとともに、「早急に改革の日程を確定し、ただちに実施するべき」だと強調した。
アナトリア通信(6月14日付)が伝えた。
しかし、シリア公式筋は会談について一切の報道を行っておらず、会談があったことを認めていない。
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ヒラリー・クリントン米国務長官は声明で「シリアの野蛮な当局の弾圧が行われている…。今日、イランは平和的なデモ参加者に対するアサド政権の野蛮な攻撃や、シリアの都市への軍事攻撃を支援している」と述べた。
クリントン国務長官はまた「シリアの治安部隊によって拷問を受け、傷つけられた13歳のシリア人少年(ハムザ・ハティーブくん)の映像に世界は驚愕した」と述べ、これらの映像が「人々が見るなかで2年前に街頭で殺害されたイラン人少女(ナダー・アーガー・スルターンさん)を思い出させる」と指摘した。
さらに「一方でイランの弾圧によるテロや悲劇を思い出し、他方でアサドと彼の体制への圧力を強めるべく国際社会とともに行動するなか、我々は改めて、自由を求め、世界的な人権を行使しようとするシリアやイランの国民を含む各国国民を支持する」と続けた。
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フランスのアラン・ジュペ外相は、採択に必要な多数票獲得が確実になるまで安保理でシリア非難決議の採決を求めないだろうと述べた。
AFP, June 14, 2011、Akhbar al-Sharq, June 14, 2011、al-Hayat, June 15, 2011、Kull-na Shuraka’, June 15, 2011、Naharnet, June 14, 2011、Reuters,
June 14, 2011、SANA, June 14, 2011などをもとに作成。
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イドリブ県では、テレグラムの「…
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