シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから66日目となる7月6日、シリア・ロシア軍は爆撃を継続、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。
シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より32人(民間人6人、シリア軍兵士25人、反体制武装集団戦闘員1人)増えて2,177人となった。
うち、570人が民間人(女性112人、子供145人を含む)、748人がシリア軍兵士、859人が反体制武装集団戦闘員。
シリア軍戦闘機による爆撃回数は83回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」12発を投下、ロシア軍も25回以上の爆撃を行った。
またシリア軍の地上部隊による砲撃は415発におよんだ。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でハーン・シャイフーン市およびその一帯、カフルサジュナ村、ジャバーラー村およびその一帯、ヒーシュ村、ナキール村、マアッルズィーター村、マアッラト・マーティル村、シャイフ・ムスタファー村、ハザーリーン村、アービディーン一帯、ラカーヤー・サジュナ村、マアッラト・ハルマ村、カフルナブル市、アリーハー市近郊の煉瓦工場一帯、バスィーダー村、タッルアース村に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊がハザーリーン村を砲撃した。
またシリア軍は地上部隊がハーン・シャイフーン市を砲撃した。
ロシア軍もハーン・シャイフーン市一帯、カフルサジュナ村、ハザーリーン村一帯、カフルナブル市南部を爆撃した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカフルズィーター市、ラターミナ町、タッル・ミルフ村に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊がムーリク市、ザイズーン村、サフル丘、ハマーミーヤート村一帯、Syriatel、サイヤード村、ザカート村、タッル・ミルフ村、ラトミーン村を砲撃した。
ロシア軍もカフルズィーター市、ラターミナ町、ムーリク市を爆撃した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカッバーナ村一帯に「樽爆弾」を投下した。
またシリア軍は地上部隊がカッバーナ村一帯を砲撃した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカフルナーハー村、フワイル・アイス村、ジャズラーヤー村、ザンマール町を砲撃した。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(ハマー県)確認したと発表した。
トルコ側の監視チームは停戦違反を18件(ハマー県16件、アレッポ県1件、イドリブ県1件)確認した。
AFP, July 6, 2019、ANHA, July 6, 2019、AP, July 6, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 6, 2019、al-Hayat, July 7, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 6, 2019、Reuters, July 6, 2019、SANA, July 6, 2019、SOHR, July 6, 2019、UPI, July 6, 2019などをもとに作成。
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