シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が爆撃を激化させてから101日目を迎えた8月10日、シリア・ロシア軍は同地への攻撃を継続、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。
シリア軍戦闘機による爆撃回数は110回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」90発を投下、ロシア軍も50回の爆撃を行った。
またシリア軍の地上部隊による砲撃は1,200発におよんだ。
シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より76人(民間人1人、シリア軍兵士180?人、反体制武装集団戦闘員118?人)増えて3,123人となった。
うち、888人が民間人(女性161人、子供218人を含む)、1,204人がシリア軍兵士、1,254人が反体制武装集団戦闘員。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でハーン・シャイフーン市、アービディーン村、フバイト村、カフルサジュナ村、トゥラムラー村、スカイク村、フワイン村、タマーニア町、マダーヤー村、ラカーヤー村に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでフバイト村、アービディーン村、マダーヤー村に「樽爆弾」を投下した。
またシリア軍は地上部隊が県南部の戦闘地域を砲撃した。
ロシア軍もフバイト村、ハーン・シャイフーン市一帯を爆撃した。
一方、ドゥラル・シャーミーヤ(8月10日付)によると、シリア軍と「ロシアの民兵」が県南部のスカイク村およびスカイク丘(ハマー県)一帯に進攻、シャーム解放機構、国民解放戦線、イッザ軍などからなる「必勝」作戦司令室と激しく交戦した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカフルズィーター市、ラターミナ町に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでカフルズィーター市、ラターミナ町に「樽爆弾」を投下した。
またシリア軍は地上部隊が県北部および北西部の戦闘地域を砲撃した。
ロシア軍もドゥワイル・アクラード村を爆撃した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカッバーナ村一帯に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでカッバーナ村一帯に「樽爆弾」を投下した。
またシリア軍は地上部隊が同地一帯を砲撃した。
ロシア軍もカッバーナ村一帯を爆撃した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊が県南部の戦闘地域を砲撃した。
一方、ドゥラル・シャーミーヤ(8月10日付)によると、トルコの支援を受ける国民解放戦線がワースィタ村にあるシリア軍拠点複数カ所を攻撃し、兵士多数を殺傷した。
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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月10日付)によると、ナワー市でシリア軍第112旅団の兵士が何者かに撃たれ、1人が死亡、1人が負傷した。
AFP, August 10, 2019、ANHA, August 10, 2019、AP, August 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 10, 2019、Reuters, August 10, 2019、SANA, August 10, 2019、SOHR, August 10, 2019、UPI, August 10, 2019などをもとに作成。
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