トルコの支援を受ける国民解放戦線を主導するシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団法務官(兼国民解放戦線法務局長)のウマル・フザイファ氏は、テレグラムを通じて音声声明を出し、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構がアレッポ県北部からの国民軍の援軍の進入を阻止しているとの一部情報を否定した。
フザイファ氏は「シャーム解放機構と国民軍を含む諸派の指導部の間で合意がなされている」と強調した。
ドゥラル・シャーミーヤ(8月16日付)が伝えた。
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ザマーン・ワスル(8月16日付)も、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構の幹部の1人(氏名は明らかにされず)が、国民軍増援部隊のイドリブ県への進入を阻止しているとの一部情報を否定していると伝えた。
この幹部は「我々はかこれまでにも、そしてこれからも敵を撃退することに参加する者を阻止したりしない。参加したい者はみな歓迎されている…。(アレッポ県)北部と南部(イドリブ県、ハマー県)の作戦司令室との間には完全なる連携があり、(北部からの)前衛部隊は実際に到着し始めている。展開地をめぐる調整も行われている…。こうした噂の背景には、隊列を引き裂こうとする敵がいる。しかしそんなことはアッラーの助けにより起こらないだろう…。数時間もすれば、国民軍所属第1軍団の精鋭部隊がイドリブ県南部に到着する」と述べた。
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なお、国民軍のユースフ・ハンムード報道官(少佐)は、ドゥラル・シャーミーヤ(8月15日付)の取材に応じ、国民軍司令部と国民解放戦線司令部が会合を開き、「必勝」作戦司令室とともにシリア軍と戦うため、国民軍がイドリブ県、ハマー県に増援部隊を派遣することで合意したことを明らかにしていた。
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国民軍(ないしはシリア国民軍)は、2017年12月30日にシリア革命反体制勢力国民連立傘下の暫定内閣国防省がアレッポ県アアザーズ市の参謀委員会本部での会合で結成を宣言した反体制武装集団の連合体。
会合には、アレッポ県東部および北部で活動するすべての反体制武装集団(「家の者たち」作戦司令室、「ユーフラテスの盾」作戦司令室、ハワール・キリス作戦司令室所属組織)の幹部が参加した。
2017年9月に「ハワール・キリス作戦司令室」が設置した統合司令部がその原型。
統合司令部は「国民軍ブロック」、「スルターン・ムラード・ブロック」、「ナスル・ブロック」の三つに大別され、スルターン・ムラード師団、スルターン・ウスマーン旅団、精鋭軍、北部の鷹旅団、北部旅団、ハムザ旅団、第9師団、第23師団、ジャズィーラ革命家、末裔軍、スルターン・スライマーン・シャー旅団、シャームの鷹旅団、ムウタスィム旅団、特殊任務旅団、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍、覚醒師団、東部自由人、第1連隊、第5連隊、アサーラ・ワ・タンミヤ戦線、サマルカンド旅団、ムンタスィル・ビッラー旅団、ムハンマド・ファーティフ旅団、ワッカース旅団、第3旅団が参加していた。
これが、国民軍を構成する三つ軍団、すなわち第1軍団(国民軍)、第2軍団(スルターン・ムラード軍団)、第3軍団(シャーム戦線軍団)となった。
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国民解放戦線は2018年6月に結成された連合体で、シャーム軍団、自由イドリブ軍、第1沿岸師団、第2沿岸師団、第1歩兵師団、第2軍、精鋭軍、ナスル軍、ダーライヤー・イスラーム殉教者旅団、自由旅団、第23師団、シリア解放戦線(シャーム自由人イスラーム運動、ヌールッディーン・ザンキー運動)、シャームの鷹旅団、自由人軍、ダマスカス連合からなる。
2019年1月にイドリブ県を中心とする反体制派支配地域(緊張緩和地帯第1ゾーン)でのシリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構との抗争に敗れ、同機構が同地の軍事・治安権限を掌握すると、主力部隊はアレッポ県西部方面に退去、残留部隊はシャーム解放機構の指揮下に入った。
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「必勝」作戦司令室は、シャーム解放機構、国民解放戦線、そしてドナルド・トランプ前政権の支援を受けた「穏健な反体制派」の一つで、「革命のサヨナキドリ」として知られたアブドゥルバースィト・サールート氏(2019年6月死亡)らも参加していたイッザ軍などが2019年5月2日に結成した連合体。
AFP, August 16, 2019、ANHA, August 16, 2019、AP, August 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2019、Reuters, August 16, 2019、SANA, August 16, 2019、SOHR, August 16, 2019、UPI, August 16, 2019、Zaman al-Wasl, August 16, 2019などをもとに作成。
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ナハールネット(11月21日付…
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