シリア軍はイドリブ県ハーン・シャイフーン市、ハマー県北部(カフルズィーター市、ラターミナ町、ムーリク市など)を制圧したと正式に発表(2019年8月23日)

軍武装部隊総司令部は声明を出し、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構、トルコの支援を受ける国民解放戦線、「穏健な反体制派」と目されるイッザ軍の活動拠点だったイドリブ県南部のハーン・シャイフーン市、ハマー県ムーリク市、ラターミナ町、サイヤード丘、貯蔵施設群、ワーディー・アンズ、ワーディー・アサル、カフルズィーター市、ラトミーン村、マアルカバ村、ラハーヤー村(西ラハーヤー村、東ラハーヤー村)、ファース丘、ラトミーン丘、ワーディー・ハスマイン、ワーディー・カスマイン、カアブ・ファルスを解放し、爆発物の撤去など同地の浄化を完了したと発表した。

シリア軍は19日に反体制武装集団の撤退を受けて同地を制圧していたが、これを正式に認めたのはこの声明が初めて。

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SANA(8月24日付)は、シリア軍によって浄化が完了した地域の写真を公開した。

カフルズィーター市
ムーリク市
ハーン・シャイフーン市
サイヤード丘

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SANA(8月23日付)はまた、シリア軍がハーン・シャイフーン市近郊で、シャーム解放機構が作った地下トンネルを発見したと伝え、ビデオ映像と写真を公開した。

AFP, August 23, 2019、ANHA, August 23, 2019、AP, August 23, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 23, 2019、Reuters, August 23, 2019、SANA, August 23, 2019、SOHR, August 23, 2019、UPI, August 23, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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