ハマー県北部のカフルズィーター市とラターミナ町の自治を担っていたとされる地元評議会は、反体制系サイトのザマーン・ワスル(8月23日付)に対して、22日に同地の住民をシリア政府支配地域に避難させるために政府がスーラーン町に人道回廊を設置したことに関して、ウソだと反論した。
ラターミナ町の評議会は、「町には民間人は1人もいない。住居と公共施設は95%以上が破壊されてしまっている」としたうえで「政権が、ハマー市に住んでいるシャッビーハを連れてきて作り出そうとしている劇場は、一連の嘘の1幕以外の何ものでもなく、自分たちの陰謀を正当化しようとする試みに過ぎない」と非難した。
カフルズィーター市の評議会も「アサド政権はスーラーン市に人道回廊を設置し、市内から出れずにいた民間人を避難させると言い張っている。しかし、我々は、2011年から政権とその同盟者どもが爆撃を続け、90%以上が破壊されてしまった市内に民間人など1人もいないことを確認している」と述べた。
また「市内に留まっていた最後の市民も、犯罪者である政権軍とシャッビーハが迫っていると感じ、数日前に退去した」と付言した。
AFP, August 23, 2019、ANHA, August 23, 2019、AP, August 23, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 23, 2019、Reuters, August 23, 2019、SANA, August 23, 2019、SOHR, August 23, 2019、UPI, August 23, 2019、Zaman al-Wasl, August 23, 2019などをもとに作成。
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