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反体制活動家は、フェイスブック上の「シリア革命2011」などで、7月8日を「対話反対の金曜日」と銘打って、デモを呼びかけた。
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地元調整委員会は声明を出し、アサド政権が開催準備を進める国民対話会合協議会に関して「国民対話会合、そしてそこから派生するすべては、国民対話を成り立たせるような基礎をなさない」と拒否の姿勢を示した。
声明ではまた、「政権のこの措置は、一方で民衆による抗議行動に圧力をかけつつ、他方でいわゆるシリア危機への政治的解決を求める国際的な要求に応えようとして進められている。だが、最後の瞬間まで体制維持をめざしており、統治の正統性が奪われることを拒否している。平和的デモ参加者に組織的暴力を行使した4ヶ月前にすでに正統性は失われている…体制はこの形式的な措置を進めると同時に、都市を包囲し、戦車で砲撃し続けている」と非難した。
ファールーク・シャルア副大統領は『ハヤート』(7月7日付)に対して、7月10日に開催予定の国民対話会合協議会に関して、反体制勢力の代表らと非公式会合を持ったことを明らかにした。
シャルア副大統領はこの会合で「いかなる当事者に対しても前提条件を設けないことを確認し。あらゆる問題が、一括して、「祖国の屋根」のもと、批判や中傷とは縁遠い節度ある言葉のもとに円卓に提示される」だろうと述べた。
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SANA(7月6日付)によると、各地でアサド大統領の包括的改革プログラムを支持するデモが行われ、多数の市民が参加した。
このうちアレッポ市の集会では、100万人以上の市民が参加するなか、全長2.3キロ、幅18メートルの巨大なシリア国旗が広げられた。
またアフラフィーヤト・サフナーヤー市(ダマスカス郊外県)の集会でも、数千人の市民が参加するなか、全長250メートルのシリア国旗が広げられた。
さらにシーン町(ヒムス県)の集会でも、数千人の住民が参加するなかで、全長1.4キロのシリア国旗が広げられた。
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SANA(7月6日付)によると、ハマー県、イドリブ県、ダマスカス郊外県での6日の抗議デモで「武装テロ集団」に殺害された軍兵士の葬儀がダマスカス県、ヒムス県、アレッポ県の軍事病院で行われた。
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SANA(7月6日付)によると、トルコに避難していた市民340人がイドリブ県ジスル・シュグール市に帰宅した。
ハマー県では、シリア人権国民機構によると、ハマー市の住民数千人が市内での暴力の激化を避けるため、同県のサラミーヤ市やダマスカス県・ダマスカス郊外県に避難した。
また複数の活動家・目撃者によると、ハマー市入り口でシリア軍戦車・装甲車輌が展開・待機するなか、同市内で治安維持活動により、過去24時間で22人が死亡、数百人が逮捕されたという。
さらに、多くの負傷者が治療を受けているハウラーニー病院も軍・治安部隊の攻撃を受けたという。
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イドリブ県では、複数の活動家・目撃者によると、軍がカンスフラ村、カフル・ウワイド村に突入した。
ジュネーブでは、国際赤十字委員会のヒシャーム・ハサン報道官が、軍と治安部隊の攻撃の被害がもっともひどいダルアーとイドリブに医療チームが入ったと発表した。
ハサン氏は「我々は先週、南部のダルアーと北部のイドリブに入ることができた。両市は暴力の被害がもっとも深刻な地域である」と述べ、訪問中に住民に救急医療薬品を提供したことを明らかにした。
AFP, July 6, 2011、Akhbar al-Sharq, July 6, 2011、al-Hayat, July 7, 2011、Kull-na Shuraka’, July 6, 2011、Naharnet, July 6, 2011、Reuters,
July 6, 2011、SANA, July 6, 2011などをもとに作成。
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